由来:5.日韓文化の違い「引越し」と「이사」

여러분 ^0^  안녕하세요. 크리스탈입니다

장마철인데도 요즘에 별로 비가 안 오네요 (梅雨入りなんですが、雨はあまり降っていないですね)

もう今日で韓国語の語源や文化を知る5回目の記事となりますが、今までの韓国語の語源を楽しんでいただいているのでしょうか?今日のテーマは日韓の「引越し」文化について書きたいと思います。

日本はどうでしょうか?引越しをする際に何か気を使うことやまた新しく引越しされた先で行う習わしなどがありますか?たぶん真っ先に浮かんでくるのは新しく住まわれる所の隣人や家主に配るタオルや洗剤のような実用品、お菓子などではないでしょうか?そのほかには昔から配っている引越しそばのことを思うでしょう。そうですね。今は簡単に配れる実用品やお菓子が多いと思いますが、以前は引越しそばを配っていたでしょう。

では、日本では引越しするといつからなぜ引越しそばを配り、隣人や家主にどれくらい配っていたのでしょうか?

知っている方も多くいると思いますが、引越しそばは江戸時代から現在の東京を中心として行われた習わしで、家主には5個、隣には2個ずつ配ったようです。意味としては「そば」という単語に「蕎麦」意外にも「すぐ近く」や「傍ら」などの意味をもつ単語もあって、その意味から「そばに末長く」お付き合いしたいとの意味が込めえられています。

しかし、引越しそばも江戸時代から配られた風習であって、その以前にはそば代わりに生小豆や煎り小豆、もしくは家移り粥(=小豆粥)を作って配っていたと言います。小豆粥からそばに代用品されたのは下記の江戸時代の文献にもみえますが、手軽く配りたがったようです。

「引つ越すくらいのことで,小豆がゆでは,あいさつが丁重すぎるから,そばにすれば安く濟む。」

なるほど。江戸時代には小豆よりそばがずいぶん安かったし、わざわざ作った熱い小豆粥を配ることがいかに面倒だったのかわかりますね。けれども引越し先で小豆粥を配っていたことは韓国の引越し文化と凄く似ているような気がします。

 韓国でも時代によって引越しに関する風習は若干変わってきましたが、最初の頃は小豆粥を作って家に遊びに来た人に配っていたし、また近所には小豆餅を配る風習がありました。この小豆粥や小豆餅を人にもてなしたり配ったりするのは、赤色をしている小豆は邪気払いとともに隣人とスムーズにお付き合いをして幸せに暮らしたいとの素朴な願いが込められています。今は大都会のソウル、釜山などでは廃れる気味で、引越しの祝いに招待された人には小豆粥の代わりに家庭料理でもてなししてわいわいと一時を過ごします。また引越し祝いに招待された人達は、引越ししたひとが新しい住居で繁栄して幸せに暮らすことを願って、トイレットペーパーや洗剤を持っていきます。どちらも実用品でもありますが、洗剤は泡がでて膨らむことから金持ちになることを意味し、トイレットペーパーは長いので健康に長寿する意味があります。だけど、不思議なことにここ数年前(10年前後)から引っ越した人は(時には引越しセンターの人達とともに)「자장면」(=ジャジャメン)を食べています。

由来:3.日韓の『割り勘』について

안녕하세요? 크리스탈이에요. 장마철이라서 너무 더워요 T.T

今日は韓国語の語源を知る2回目のテーマ「日韓の割り勘」について書きたいと思います。

割り勘といえば日本にもある習慣なので不思議なものではないと思うかもしれませんが、だからといって割り勘に関する認識や習慣まで同じものとは限りません。では、まず日本での割り勘はどういった言葉でいつ誰が考案した言葉なんでしょうか?

ウィキぺディア(Wikipedia)によれば、割り勘は「割前勘定」の略語で、店で一緒に食べた食べ物の費用を頭数で割って支払うことを言います。この方法を考案した人は江戸時代の虚作者山東京伝(1761年~1816年)で、彼は友人との飲み会の最中でも頭数で代金を計算していた事などから、当時「京伝勘定」とも呼ばれたようです。

一方、韓国での「割勘」は日本と全くことなるやり方、認識をもっているように思えます。というのは、韓国人自体が人の前で一番気にすること、大事にすることは「面子」です。だから面子を傷つけられることを一番嫌う国民ですので、飲食代を頭数で割って払うといった考えはありません。もし、飲食代を頭数で割って払うとなぜかケチるようなイメージを与えてしまい、面子が立たないようです。

では、皆が食べた飲食代はいったい誰が払うのでしょうか?

そうですね、、日本と多少異なる「割り勘?」で計算します。例えば、食事会などを開催した人、招待者、先輩のような目上、稼ぎがある人などが皆が食べた食事代を払うのが一般的です。だといってもいつまでも上記の彼らが毎回代金を払うわけには行きません。口にはしませんが、韓国人同士ならわざわざ言わなくても知っている社会通念、常識があります。それはいつも相手に奢ってもらうばかりじゃないことです。つまり、相手(上記の人達)に1回奢ってもらうといつかは自分もみんなに奢らないといけないのです。こういったやり方が韓国式の従来「割り勘」になります。

しかし、韓国も10年ほど前に経験した経済の危機で経済が難しくなり、財布の紐を締める時期があったのですが、その合間に新しい「割り勘?」がうまれました。知っている方も多くいらっしゃると思いますが、それが「더치 페이=Dutch pay」です。

この「더치 페이」は、「オランダの~」の意味をもつ「더치=Dutch」に「페이=pay」が合わさった合成語で、いわば「콩쿨리쉬=korean english」(和製英語のようなもの)です。正しくは「割り勘」は「Dutch treat」なんですが、左記の言葉は使わずに割り勘の意味で「더치 페이」を使います。

「Dutch」は先書いたように「オランダの~」の意味ですが、もともとは「ドイツの」を意味した言葉だったようです。しかし17世紀頃、早くも海上貿易に目覚めて勢力を振るっていたオランダ人と、海上貿易を計らって海上で領域を少しずつ広めていたイギリス人が衝突し、3年間も戦争をしている中、手ごわいオランダ人を「けち」のイメージを定着させ、侮辱する際に用いた用語らしいです。その後、「Dutch」は「ドイツの~」から「オランダの~」へと変化し、そのほかにも「冷笑的」の意味をもつようになったと言います。そこから「Dutch dating=費用各自持ちのデート」、「Dutch aucting=せり下げ競売」、「Dutch way=自殺」といった言葉も生まれています。