語源-(1)蒸し暑い(무덥다)と酷寒(강추위)の言葉はどこから?

안녕하세요!! 크리스탈이에요.

올해는 무지 더울 것 같네요.(今年はとても暑そうですね)

梅雨にも関わらずあまり雨も降らなく、ますます蒸し暑くなる一方ですね。蒸し暑い、、蒸し暑すぎて体がとろけそうだと感じている方も多いでしょう。韓国でも蒸し暑いの言い方があってそれを「무덥다」と言いますが、今日は「무덥다」の語源についてご紹介いたします。

日本語の蒸し暑いは、何かを蒸すような暑さを蒸し暑いと言いますが、韓国語の무덥다の「무」は気候が蒸し暑くなる意味を持つ単語「물쿠다」から来ています。つまり、「물쿠다」の接頭語「무」+暑いの意味を持つ「덥다」が合わさった言葉になります。

では、その反対語は何でしょうか?

おそらく日本では蒸し暑いの対義語は「酷寒」や「極寒」となりますよね。韓国ではひどい、あとどい、しつこいの意を表す接頭語の「강」が名詞にくっつく形で用いられ、酷寒は「강추위」と言います。その他、冬に雨や雪などを伴わないで強く吹く乾いた北風(=空っ風)を「강바람」、うそなきを「강울음」と言います。

由来:6.「結婚」は最初から「marry」の意味ではなかった?

안녕하세요0(^0^)0 크리스탈이에요.

일주일이 넘(너무) 잘 가네요. 어느새 금요일,,,일본에서는 오늘같은 날을 花金이라고 하죠? 한국에서는 황금같은 주말이라고 해요.

(一週間があまりにも早すぎますね。いつのまにか金曜日、、、日本では今日のような日を花金といいますね?韓国では黄金のような週末といった言い方をします。)

자,, 오늘도 이 시간이 돌아 왔네요. 기뻐요!! 싱글벙글 ^^

今日の話は韓国で使われている結婚するの「결혼하다」と婚姻するの「혼인하다」の語源についてお書きいたします。

日本では結婚するや婚姻するといった表現は「marry」の意味で意味の相違はなさそうです。もちろん韓国でも今日は日本と同じく「결혼하다」と「혼인하다」は「marry」の意味で使われていますが、一昔はそれぞれ別の意味を持っていたと言います。

婚姻するの「혼인하다」が本来の「marry」の意味であって、結婚するの「결혼하다」は「誰々と婚姻することを決定した」意味でした。したがって、太郎と次郎が「결혼하다」は、太郎の子供と次郎の子供が婚姻することが決まったという意味でした。

「결혼하다」の表現が「혼인하다」と同じ意味を持つようになったのは、日本からの影響によるものです。

日本では明治時代に英語の「marry」の言い方を翻訳できる対訳語がなかったため、「marry」の言葉を「結婚」にあてたようです。その以前は、日本も結婚する意味としては「婚姻」、「婚礼」、「祝言」などの用語が用いられたのですが、、「marry」の意味として対訳された「結婚」が定着してからは日本も「婚姻」の意味として「結婚」の用語が定着したそうです。

今日は、日韓どちらも「marry」の意味として「결혼하다」と「혼인하다」が使われていますが、婚姻の「婚」は花嫁側を意味し、「姻」は花婿を意味する言葉です。その言葉から、昔の韓国式の婚礼は花婿がまず花嫁の家に行って婚礼をあげてから花嫁をつれて本人(花婿)の家に入ることが婚姻でした。

その名残から韓国では未だに女性が結婚することを「시집간다」といい、男性が結婚することを「장가간다」と言います。「시집간다」の「시집」は婚家の意味で、そのほかにも「시어머니」(=姑)、「시집살이」(=嫁いびり)などの言葉もあります。また、「장가간다」の「장가」は「丈家」の漢字語で奥さんの実家の意味し、妻の両親を「장인,장모」(=妻の父、母《丈人、丈母》)言います。

由来:4.日本から入ったサツマイモの「고구마」とその名の由来

どこの国にも関わらず隣国同士、もしくは関わりがあった国から影響を受けることはしばしばあってそれが定着すると人々は何気なく使うことになります。そういった現象は日本や韓国にもずっと前からあり、今も母国語のように使われています。

日本には「高麗~」の固有名詞がくっついた地名などが多くあるし、「キムチ」、「プルゴギ」、「チマ・チョゴリ」などといった韓国語をそのまま用いて使われることも少なくありません。それに語源が韓国語からなりたっている「バッチ」、「ノッポ」、「ツル(鶴)」も日本語の中で生き続けています。

上記のようなことは韓国の中にも存在し、日本語をそのまま用いて使っている言葉がたくさんあります。「うどん」、「すし」、「焼き~」などがそれです。また語源が日本語から成り立っているものもありますが、それは「고구마(サツマイモ)」、「담배(タバコ)」などがあげられます。「담배(タバコ)」については別の機会に紹介することにして、今回はサツマイモの「고구마」について書いてみたいと思います。

韓国で現在もサツマイモを「고구마」と言いますが、本来は日本語の「孝行芋(=こうこういも)」が訛って定着したものです。

「孝行芋」とは今のサツマイモをさしますが、江戸時代(1732年)の享保大飢饉や稲作が困難な対馬で百姓達の救荒用作物として用いたことからつけられた名前であり、最初から上記の名がつけられたわけではありません。では、最初はどんな名前だったのでしょうか?

そもそもサツマイモは南米で取れるもので、日本に入ったのは1604年野國総管(明への進貢船の事務職長)によってひとまず琉球国(現沖縄)に入りました。その名残で琉球国では「カライモ」と呼ばれていたようです。その後、琉球国から薩摩(現在の鹿児島県)へ入ることになり、また薩摩から本州に入ります。本州(江戸)では、サツマイモが薩摩から入ったことにより、サツマイモの名が定着したと言います。このサツマイモは次第に本州に広まりますが、1732年に起きた享保の大飢饉の時には救荒用作物として大活躍をなします。

韓国では江戸時代以前から日本と外交貿易とともに外交使節団である通信使を派遣していたのですが、1764年に来日した通信使のリーダ趙嚴(1719~1777:朝鮮時代の官僚)により、サツマイモが入っていくようになります。彼は韓国の釜山で行政長官を歴任していたこともあり、常に飢饉などで苦しんでいた百姓のため、飢饉対策を考えていたところ、来日する前から対馬側から聞いていたサツマイモに注目します。日本で日本の文人だちと交流を深めると共にサツマイモの種子と栽培法を得て帰国します。その後、済州道などに試してみますが、対馬の土地と似ている済州道で栽培が成功し、日本と同じく救荒用作物として用いられ、次第に全域に広まっていきます。ちなみに「고구마」の名は、今も対馬では「コグンマ」と呼んでいるようです。言葉って面白いですね^.~